普通であること

仙台には震災後、2週間滞在してました。
その後、関東に戻ってきて2週間。節電や余震の影響はあるものの、
日常生活にとりわけ不便は感じません。
一部に品不足が多少あるくらいでしょうか。
人々はいつも通り電車に乗って仕事に行きます。
外では子供たちが遊び回る声が聞こえます。
テレビをつければ、いつも通りの番組をやっています。
至極当たり前の、普通の生活。
しかしながら、震災後の仙台には、そんな生活はありませんでした。
スイッチを入れれば電気が付き、蛇口からは水が出て、風呂に入る。
そんな生活が、この一ヶ月の間できませんでした。
いえ、いまだにできていないのです。
電車も未だに復旧していない路線があります。
子供たちも、余震におびえながら静かに遊んでいます。
テレビは、生活情報が表示される外枠が、未だに消えません。
当たり前と思っていた普通の生活。
そのありがたみを感じながら過ごしています。